【メキシコシティ】〜3日目〜 芸術と歴史のある街・コヨアカン
【メキシコシティ】〜3日目〜
この日は朝9時ごろに起きて、10時ごろに家を出ました。
今日向かうのは西南部。ダウンタウンから10kmほど離れたコヨアカン(Coyoacán)です。
まずはメトロに乗ります。メトロは乗った距離に関係なく一律3ペソ(20円くらい)です。安い!
メトロの駅構内は地元の人ばかりで警備員がたくさんいた印象がありました。メキシコシティでは治安維持向上のため、いたるところに警備員がいます。メトロは時折、インターネットで治安が悪いなどといった評判があまりよくありません。
治安に関してメキシコに関する外務省のホームページでは、メキシコの一部の地域ではレベル3の渡航中止勧告、メキシコシティが警戒レベル1で「十分注意してください」と表示されています。
インターネットのあるサイトでは、「世界最凶」とまで書かれています。実際はどうでしょうか?
私の体験の中では旅行者が行くような場所は安全という印象でした。友達によれば地下鉄はスリやひったくりは起こるらしいですが、必ずしも殺人や誘拐と言った凶悪犯罪と結びつきにくいです。スリやひったくりもしっかりと身の回りに気をつけて、派手な格好をしない限りは大丈夫です。
メキシコ人の友達によるとそれでも場所によってはかなり治安が悪いらしいです。メキシコでは貧困率が依然として高いです。メキシコシティなどの都市部が経済発展する一方で社会の波に乗り遅れて取り残された国民が多くいます。総人口の40%近くが貧困に苦しんでいると言われています。
そういった貧しい暮らしを余儀なくされている人々が移民・難民そして犯罪に手を染めてしまっているそうです。
治安の改善をすれば、観光資源の豊富なメキシコはより観光業も栄えるはずなのでメキシコの現状がすこしでもよくなることを祈りたいものです。
地下鉄をおりてコヨアカンの街を歩きます。この街には、ハンガリー系ユダヤ人の父とメキシコ人の母を持つ画家・フリーダ・カーロの生家があります。6歳のころから身体に障害を抱え事故でさらに後遺症を負いつつも、画家として成功を収め、また一女性として壮大な人生を送りました。シュールレアリスとして自画像を彼女自身の苦悩や病気を題材に描いていました。
彼女の生家は今は博物館として開放されています。博物館には彼女の苦悩が伝わってくるような彼女が実際に使用していた義足や常備薬まで展示されています。
しかし、残念ながら、、2時間待ちだったので今回は入ることを諦めざるを得ませんでした。。この楽しみは次回にとっておきます!
チケットはインターネットでも購入可能です。平日でも行列ができるので待ち時間を減らすには事前購入が好ましいかと思われます。
次に向かったのは、Parroquia de San Juan Bautistaというコヨアカンにあるメキシコの16世紀初頭のスペイン植民地支配下において建てられた教会です。メキシコとキリスト教は植民地時代から深く関係しあっており現在もその文化はメキシコ全土で見ることができます。
教会の中は、建設から400年近くたった今でもたくさんの教会への来訪者がいました。教会のインテリアは、外見からは検討のつかないほどの洋風の荘厳なものでした。
こうやって、スペインからの独立後もラテンアメリカでヨーロッパの情緒が味わえるのはいいことですね笑
道で見つけて買ったメキシコのローカルフード・ゴルディータナタ(Gorditas de nata)。観光客のみならず、メキシコ人も好むスナックです。
牛乳の脂肪分から作っているため、味が濃厚で甘さもちょうどいいものでした。
今日の夕食に食べたのは、Pozole(ポソーレと発音します)という豚からとったスープに具がいろいろ入っているメキシコの伝統的なスープです。スープの味も場所や家庭、お店によってすべて異なり、メキシコ人は年間を通じてこのスープを消費します。
メキシコ料理を食べるときは基本的にトルティーヤがついてくるのですが、Pozoleなどのスープ系統の料理にはもともと、トウモロコシが使われている場合が多くついてこないらしいです。
写真の真ん中にある緑のプラスチックのさじのようなものは、ライムを絞るためにありました。メキシコでは結構どんな料理でもライムの酸味がよく合います。
Pozoleのあっさりした味わいは日本人にとっては好みの味かと思います。
それでは、また次回。